副業キャンパス

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「AIに仕事を奪われる」の真の意味|現役AIライターが警鐘をならすこれからの時代に求められる力とは?

「AIに仕事を奪われる」

——このフレーズ、聞いたことがない人のほうが少ないかもしれません。

数年前から頻繁に取り上げられてきたこのテーマに対し、多くの人が漠然とした不安を抱いているのではないでしょうか。裁判官や工場作業、現場監督のような職種が、AIやロボットに置き換えられる未来を想像して、「自分の仕事もいずれは…」と不安になる。僕もその一人でした。

学生時代に読んだ『10年後の仕事図鑑』には、いかにもAIが“人間の代わり”として働く未来が描かれていました。

判例を瞬時に検索して判断を下すAI裁判官、効率的に現場を管理するAI監督…まさに人間の仕事が機械に「取って代わられる」時代の到来。

そのイメージが強かったこともあり、「AI=人間の代替」という捉え方を、僕はずっとしていたんです。

ですが、それは半分しか本質を捉えていませんでした。
というより、もっと深くて見過ごされがちな“本当の意味”があったんです。

それに気づいたのは、ごく最近の出来事がきっかけでした。自分が普段のライティングの仕事で、AIを積極的に活用している最中に起きた、ある“異変”です。

自分の手で書けなくなった──“スキル喪失”を実感した瞬間

ある日、ふと気づいてしまったんです。「あれ? 文章、書けない…」と。

僕は自分の仕事にAIをかなり活用しています。動画の台本や記事構成、時には1万字を超える長文もAIに任せてきました。

今のAIはスピードも質も申し分ないんです。特にそこそこのスキルしかないライターさんに頼むより、AIに書かせたほうが早くて、正確で、修正の手間も少ない。

そんなある日、「この章だけ、自分で書いてみよう」と思い立ったんです。
ですが、

……手が、まったく動きませんでした。

どこから書き始めればいいのか分からず、気づけば「AI使いたい」「早く指示出して楽になりたい」と思っている自分がいたんです。

これは衝撃でした。まさに、AIによって“スキルを奪われた”状態です。

便利さを享受しすぎた結果、考える力や表現する力が鈍っていたんです。
ライティングという、僕が最も得意としてきたはずの分野で。

さらに恐ろしいのは、この“喪失”が自分ではなかなか気づけないという点です。
なぜならAIに任せていれば一応仕事は回るから。文章は完成するから。

でも、いざ自分が書こうとしたとき、「あれ、自分ってこんなに書けなかったっけ?」と愕然とするんです。

そしてもっと問題なのは、「書けない人間」になってしまうと、他人の文章を“見抜けなくなる”ということ。

文章というのは、自分でしっかり書けるからこそ、他人の書いた80点の文章を見て、残り20点の改善点が見えるんです。
けれど、自分が書けない状態になると、その20点を見抜く目も曇ってしまいます。

つまり、ディレクターとして必須のチェック能力すら失ってしまうんです

これはライターとして、致命的な状態です。

そして僕だけではなく、AIを使っている多くの人に、同じような“静かなスキルの喪失”が広がっている気がしています。

自分では「できている」と思っていても、いざ自力でやろうとすると全然できない。こうした“スキルの空洞化”が、徐々に表面化していくのではないかと危惧しています。

僕がこの違和感に気づけたのは、本当にたまたま時間ができて、「少し書いてみよう」と思ったから。
でももし、それがなかったら――

きっと今も、自分のスキルが失われていることに気づかず、AI任せの仕事を続けていたでしょう。

あなたは今、どうですか?
AIに文章を作らせているうちに、「自分の言葉」が出てこなくなっていませんか?

便利すぎるAIの罠

AIを使えば、仕事は確かに早く終わります。文章もそれっぽく整っているし、スピードも桁違い。しかも、コストもかからない。実際、私もAIを活用することで1日にこなせるタスク量が劇的に増えました。

でも、その便利さに甘えすぎた結果、何が起こるか?

“考えること”をやめてしまうんです。

「ここはどう表現しようか」「どういう流れなら読者に伝わるか」――こうした“思考のプロセス”をすっ飛ばして、AIに投げるだけ。最初は便利だと感じていたその習慣が、気づけば「自分で考えることがめんどくさい」に変わってしまう。

実際に、私の周囲でもAIに強い人、AIを駆使してバリバリ書いていた人が何人もいます。

最初は「効率的でいいな」「時代に合った戦い方だな」と思っていました。でも、AIが進化し、操作がどんどん簡単になってきた今――その人たちの“価値”が危うくなってきているのを感じます。

なぜか?

それは、AIを使いこなすスキル自体が、徐々に特別なものではなくなりつつあるからです。

これまでは「AIで文章を書ける」「アプリが作れる」といったスキルが、一部の人の強みでした。でも、AIの進化は凄まじく、来年にはおそらく高齢者でも日常的にAIを活用できるレベルにまで達するでしょう。

つまり、AIを使うことは「誰でもできる」ようになるということ。

そのとき、あなたの価値は何で決まるのか?

・AIに任せてできた成果物を、さらに磨き上げられるか
・AIにはできない、文脈や感情を汲んだ判断ができるか
・“あなたらしさ”を作品に込められるか

こうした要素が、今後の“生き残るライター”の条件になるでしょう。

AIに仕事を任せるのは悪いことではありません。むしろ、それを使いこなすことが今の時代には必要不可欠です。

ただし、それに頼りきって“自分の力”を鍛えることをやめた瞬間、あなたの成長は止まります
そして、成長が止まった人から順に、淘汰されていく。

効率化の名のもとに、自分の価値を削っていくのは、本末転倒です。

ここで大事なのは、「どこまでAIに任せ、どこからは自分でやるか」という判断軸を持つこと。
そして、そのバランスを意識して日々の仕事に取り組むことです。

AIと共存するための実践法──スキルを守る「1日5分」の習慣

「AIに任せるだけでは、自分のスキルが失われる」

――この現実に気づいた僕は、即座に行動を始めました。
やったのは、“あえて自分で書く時間”を日常に組み込むこと

具体的には、毎日5分でもいいから、自分の手で文章を書く。
たったこれだけです。

「書けない自分」に気づく瞬間

AIに甘んじていた自分を受け入れて、自分の力で文章を組み立てる訓練を改めて始めると、
「ああ、やっぱり自分でやると学びが多い」と実感するようになりました。

・どんな構成が読みやすいか?
・どんな表現だと感情が動くか?
・伝わりやすい言葉は何か?

AIでは気づけなかった“人に届ける視点”が、手を動かすことで再度どんどん研ぎ澄まされていきました。

「9割AI・1割自分」のバランス

今、僕がたどり着いた結論は、「AIに任せないこと=非効率ではない」ということです。
むしろ、自分でやるからこそ学べることだって多くある。

そしてそのバランスを最も取れているのが、「9割はAI、1割は自分で書く」というスタイル。

・AIにざっくり構成を作らせる
・一部の重要な章だけ自分で執筆する
・AIの文章を読んで、チェック&リライトする

このようにAIを活用することで、時短とスキルの向上を両立できるんです。

これを意識的に繰り返すと、自分の中に「こう書いたほうがいいな」「これは伝わりづらいな」といったスキルが戻ってきます。このスキルがあるからこそ、AIに任せたときも、質を担保できるようになるわけですね。

脱AIは「未来の自分」への投資

AIに任せないことはある意味非効率です。すぐに収入や実績に直結するものではないかもしれません。

でも、確実に“未来の自分”への投資になります

AIがさらに進化し、誰でもそれを使いこなせるようになったとき、“あなたにしかできないこと”がなければ、仕事の価値は下がります。
だからこそ、今のうちから「自分の言葉」「自分の表現」「自分の考察」を鍛えておくことが必要なんです。

しかもそれは、たった1日5分で始められます。大切なのは、「少しでもいいから続けること」。

そして、自分のスキルに目を向ける意識を持ち続けることです。

AIに仕事を奪われない人間になるには?

ここまで読み進めてくださったあなたは、もしかすると「AIってちょっと怖い存在だな」と感じたかもしれません。
でも、僕ははっきりと言いたい。

AIは敵じゃない。むしろ、これからの時代の最強のパートナーだ、と。

実際、僕は今もAIを毎日のように活用しています。台本作成、構成案の下書き、アイデアの発掘…。どれもAIがいるからこそ、スピーディに、精度高く仕上げることができています。

けれど、今回お伝えしたいのは、その“便利さ”に呑まれた瞬間、あなたの価値はゼロになるかもしれないということです。

AIが当たり前になった時代に求められるもの

今はまだ、AIを“使いこなせる人”が重宝される時代です。でも、もうそれも時間の問題。いずれAIは、スマホのように誰でも使える道具になります。高齢者も、主婦も、学生も。日常会話でAIに指示を出し、アプリや文章を作るような時代が、すぐそこまで来ている。

そのとき、AIの活用スキルだけに頼っていた人たちは、どうなるでしょうか?

“誰でもできること”をしている人には、報酬は支払われません。生き残るのは、その先に“あなたにしかできない何か”を持っている人だけです。

「あなただから頼みたい」と言われる価値

では、「あなたにしかできないこと」とは何か?

それは、“文脈を読み、相手に届く言葉を紡ぐ力”です。

たとえば、クライアントがぼんやりと「こんな記事が書きたい」と言ったとき、その“意図”を正確に汲み取り、読者に届く形で言語化できる人。読者の感情を動かす文章が書ける人。

単なる情報ではなく、「信頼」と「温度」を乗せられる人

こうした“人間らしい仕事”は、まだまだAIにはできません。

だからこそ、僕は日々AIと対話しながら、「どこに自分の価値を込めるか」を意識して書いています。効率を求めつつも、スキルを磨き、読者の心を動かす。

そこにこそ、ライターという仕事の醍醐味があります。

使いこなす=“主体的に選ぶ”こと

AIに仕事を奪われないためには、使われる側ではなく、“使いこなす側”になることが必要です。
そしてその本質は、「どこを任せ、どこを自分でやるか」を自分の意思で決めるということ。

たとえば、

  • 時間がない部分だけAIに下書きを任せる
  • 感情や説得力が求められる部分は自分で書く
  • AIのアウトプットを“書き直す練習”をする

こうした使い方を意識することで、AIと共存しながら、自分のスキルと価値を同時に育てていくことが可能になるんです。

「AIに仕事を奪われる」とは、何も脅迫ではありません。
これはむしろ、“働き方の再定義”を求められているというメッセージです。

あなたの価値は、AIに置き換えられるものですか?
それとも、「この人に頼みたい」と言われるだけの深みと信頼を、あなたは今、育てられていますか?

ここまで読んでいただきありがとうございました!
「副業を始めたい!」「副業をしているけどうまくいかない…」

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